硝子体とは水晶体と網膜の間にある眼球の大半を占める透明なゼリー状の組織で、眼球の外側を覆う強膜とともに眼球の形を保つ役割をしています。その硝子体がさまざまな原因により、網膜を引っ張ったり、濁らせたり、炎症や出血を引き起こします。その場合に必要になるのが、硝子体をきれいにして網膜を治療する硝子体手術です。
白目の部分から細い器具を眼内に挿入し、硝子体を切除し吸引除去する手術ですが、傷口がきわめて小さく、基本的に縫合しないので、患者さんの体の負担は軽減されています。局所麻酔で行われるこの手術は、技術と経験を問われる手術で、一般的な手術時間は1時間です。なかには2時間以上になる場合もありますが、当院は大学病院で治療・手術の経験を積んだ医師が行いますので、安心して受診してください。患者さんによっては、この硝子体手術と白内障手術を同時に行います。