糖尿病によって発症する目の病気、糖尿病網膜症は、まずは糖尿病の全身管理が治療の第一歩です。単純網膜症の段階であれば、血糖コントロールを行うことで、網膜症が改善する可能性があります。増殖前網膜症、増殖網膜症の場合は、網膜症を悪化させないために治療が必要です。
網膜症光凝固術(レーザー治療)
レーザー照射用のコンタクトレンズを目の上に乗せ、網膜にレーザーを照射します。このレーザー治療で、虚血に陥った網膜を照射し、新生血管ができないようにします。または、黄斑浮腫の原因となっている毛細血管の瘤を直接凝固します。治療時間は片目およそ10分で、日帰り治療が可能です。※
硝子体手術
適応は増殖網膜症で、網膜剥離や硝子体出血が起きている場合に行われます。この手術は濁ったり出血したりしている硝子体を取り除き、眼球内をきれいにしたり、剥がれた網膜を元に戻します。手術は日帰りでできます。※
※術前の検査、術後の経過観察が必要です。