花粉症とアレルギー性結膜炎
アレルギー反応による目の病気。
まずその原因を究明しましょう！
アレルギー反応で発症するこの結膜炎の主な原因は、花粉やハウスダスト（ダニやペットの毛など）です。結膜に炎症が起き、目のかゆみ、腫れ、充血が症状として現れます。かゆみに耐え切れず、目を触ってしまい症状が悪化すると、角膜や結膜を傷付け、目がかすんだり、目に痛みが出るので注意が必要です。
スギやヒノキ、ブタクサなど、花粉が原因のアレルギー性結膜炎は、花粉が飛ぶ季節に発症するので、季節性アレルギー性結膜炎、季節に無関係のハウスダストを原因とする結膜炎は通年性アレルギー性結膜炎と呼ばれています。
アレルギー性結膜炎の症状
- 充血……目の表面の血管が拡張することで目が赤く見える充血。白目の周辺部が赤くなるのが特徴
- 違和感……目がゴロゴロする
- 目のかゆみ……思わずこすりたくなるほどのかゆみ
- 涙が出る……涙が止まらないこともある
- 目ヤニ……透明、白い目ヤニが出る
- 白目が腫れる……白目がむくんでブヨブヨになることもある
アレルギー性結膜炎の治療
治療には主に副作用がほとんどない抗アレルギー点眼薬を使用します。かゆみの症状を抑えるためのヒスタミンH1拮抗点眼薬、またはかゆみの元であるヒスタミンを増やさないためのメディエーター遊離抑制点眼薬です。ただし、これらの点眼薬でも症状がおさまらない重症の場合は、効き目が強いステロイド（副腎皮質ホルモン）点眼薬を使用します。この点眼薬には眼圧が上昇する、感染症にかかりやすいリスクもありますので、医師にご相談ください。
